木版印刷の普及について

グ-テンベルグが発明した活版印刷の技術が日本に伝えられたのは、140年後の1590年で、豊臣 秀吉が天下統一を果たした年代です。イタリアの宣教師ワリニャーニが長崎の島原で、木版の欧文活字で 「キリシタン版」を出版したのが始まりとされています。

その後、徳川幕府による禁教令によって、キリシタン 関連の印刷物は途絶えてしまいました。しかし、木版印 刷の技術は全国に普及していました。 徳川家康は京都の嵯峨に住んでいた角倉素庵に木製 活字をつくらせ、何冊か の書物を出しています。「伏見版」と呼ばれる木版は、本阿弥光悦の書風による美しい 草書体で、用紙や装丁も光悦の意匠考案によるものと考 えられて、後に「光悦本」とも呼ばれものでした。また、 1608年(慶長 13 年)には、 『伊勢物語』をはじめ十数種 の書物を出版しています。

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