歯と歯ぐきの病気は歯垢が原因

●人の口の中には 三百種類を超える細菌がいる

人の口の中には、 三百種類を超える細菌が住んでいます。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中や、腸の中には細菌はいませんが、 生後数日のうちに母親や兄弟か ら、人の口の中に特有の多くの細 菌が移り住みます。歯が生え始め ると、虫歯を起こしゃすい細菌や、 歯周病を起こしゃすい細菌が入ってきます。移り住んだ細菌の種類 をはじめ、食物の種類や食べる回数、唾液の量や質、歯と歯ぐきの聞からしみ出てくる体液 (歯肉溝液)によって、その細菌の増え方、 歯面への接着の仕方は違います。

●細菌のかたまり、プラークが 歯周病の原因

ある条件が整うと細菌の集団は歯の表面にくっつき、ネパネパの糊を分泌して様々な種類の細菌を集め、増殖して厚い層になります。 この細菌のかたまりが歯垢(デンタルプラーク)です。 歯垢がたまると、歯肉に炎症が生じます。 歯と歯ぐきの境界にも、また別 の種類の細菌のかたまりができます。歯と歯ぐきの間からしみ出る

体液を栄養に、このプラークは中身の細菌の勢力を変えながら、歯ぐきの下へ下へと増殖します。こ のプラークが歯肉に炎症を起こし、歯周炎に発展するものと考えられています。 健康な歯と歯ぐきの境目は、断面で見ると、まず深さ二ミリぐらいの溝があって、その下の歯肉と 歯の表面がぴったりとくっつき、 さらにその下は、歯肉の組織が歯 の根に入り込んで、歯肉を歯にくっつけています。歯肉が腫れると この歯と歯肉の境目がはずれ、溝 が深くなります。からだの内側で あるべきところが、直接外に露出してしまうのです。歯と歯肉をくっつけている線維が溶けて、歯周 病の細菌が歯と歯ぐきのすき間に深く探く入り込んでいく のです。